
2017年秋を大予測!
弊社独自の調査をもとに、2017年秋の傾向を予測。秋発売商品の開発の際、ぜひご活用下さい。
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【菓子パン】
■さつまいもは、品種を謳って付加価値を!
季節の新製品を見ると、関西・関東ともに野菜類が増加。上位素材はさつまいもで、やはり秋の商品づくりに欠かせない存在といえます。さつまいもに注目して過去5年間の傾向を見てみると、品種を謳って付加価値をつけているものが増加しています(グラフ参照)。 メジャーどころの「鳴門金時」「安納芋」に加えて、近年では「みつ姫」や「ちゅら恋紅」など、特徴のある品種を使用して他商品との差別化を図っているものも見られました。他の素材と組合せるより、デニッシュやフランスパンでシンプルにさつまいもの味わいを活かしたパンが 見られました。巷では、「ビーントゥーバー」や「サードウェーブコーヒー」などの流行に見られるように、産地ごとの味わいやこだわりに付加価値を感じる消費者が増えています。さつまいもにも同じような流れがあり、その品種ならではの特徴や個性を感じられるパンであれば、新しい組合せなどがなくても、十分魅力的な商品となるのではないでしょうか。
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【惣菜パン】
■乳製品や調味料で、「味わい満足系」!
惣菜パンは、乳製品が伸びを見せる一方で、野菜、肉類は減少していました。乳製品増加の要因はチーズで、素材別に見ても圧倒的に使用数が多くなっています。
組合せとしては、野菜、肉をおさえて、調味料との組合せが多く、マヨネーズ、塩、ガーリックなどとの併用が見られました。塩パンやガーリックトーストにチーズをプラスし、しっかり味わいのある食事パン風に仕上げた商品も見られました。野菜や肉を使った「食べ応え満足系」よりも、乳製品や調味料を使ってコクや風味を高めた「味わい満足系」がポイントのようです。調味料でも、これからはさらに、
お店独自のソースやシーズニングで個性を出す「味わい満足系」が求められるのではないでしょうか。
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■満腹感だけでなく、心の満足感が重要!
素材の組合せや具材感は、消費者にとってもちろん魅力的な要素ですが、これからは素材の良さを存分に味わえる「心の満足感」を満たすことが、消費者の嗜好にマッチする鍵ではないでしょうか。
素材本来の個性を大切にしつつ、他と違うオリジナリティを感じさせることに重点をおいてはいかがでしょうか。
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